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法   具


密教寺院(真言宗・天台宗)へ行きますと、護摩壇の周りにはいろいろな法具が置いてあります。


六 器(ろっき)

      
華鬘   塗香    閼伽    火舎    閼伽    塗香   華鬘

護摩壇の中央に置く。火舎(かしゃ)を中心に左右3組づつの器を1セットで六器といい、内側から閼伽(あか)・塗香(ずこう)・華鬘(けまん)という。
護摩壇の四方の中央に置く場合が多く、これを四面六器という。

閼伽(あか)=功徳水。インドではお客を接待するのに、まず足を洗い、食事をし、口を
         漱ぐための水を出すという風習があり、僧侶を接待した時も同じで、
         それが仏供養の儀礼に取り入れられたという。
         ご供養の前にお出で頂いたご本尊様の足を、右の閼伽で洗って頂き
         (洗足水・せんそくすい)、ご供養の後にご本尊様に左の閼伽で口を漱
         いで頂く(漱口水・そこうすい)となっている。

         閼伽器は功徳水を入れる器ことであるが、本来は六器の呼称と考えら
         れ、閼伽器が供養器具の一般を指し、供養物の代表が閼伽であったた
         めと考えられるという。
         閼伽水は清浄な水でなければならないので、閼伽を汲む専用の井戸が
         掘られ、作法に従って汲み上げられ使用された。

塗香(ずこう)=修法前に心身を清めるための、粉になったお香
         (実際にはいれません)

華鬘(けまん)=元来は生花で作られていた。紐に生花を通し、中央で結んで首飾り
         のようにしたものが、次第に素材が変わっていったという。荘厳のため
         の華であるので、ここでの意味も荘厳という意味になると思います。
         寺院の堂内に飾られているものも華鬘といいますが、これは改めて
         解説をします。
         
☆ 宗派によって違いますが、当派では閼伽と華鬘に少量の水を入れ、シキミの葉を
   閼伽に3枚又は5枚、華鬘に5枚又は7枚飾ります。


火舎(かしゃ)   香炉のこと


塗香器(ずこうき)

身体を清めるための、粉になったお香をいれておくもの。




洒(灑)水器(しゃすいき)と散杖(さんじょう)






洒水器(しゃすいき)=心身の穢れを除き、道場やお供物、仏具を清めることを洒水と
              いい、その香水を入れる器を洒水器という。

散 杖(さんじょう)=道場や人を清めるために、洒水器の中の香水を散ずる時に
             用いる杖。
             インドでは芽草を束ねたものか、柳の枝を用いていたという。
             日本では梅の枝を使用することが多い。

☆ 塗香器と洒水器はセットになっており、二器という。
   フタの上のものは華(はな)といい和紙で作りますが、宗派で違います。


燭台(しょくだい)

ろうそくを立てる台。二つで一組
仏壇に具える場合は、1つでもよい。仏壇の燭台は仏様の足元を照らしてくれるという。六波羅蜜の智(智恵)波羅蜜になる。




  

三鈷杵(さんこしょう)

三本づつ爪がある。密教では加持を行う時に使用する法具。
三鈷杵の三つの爪は身・口・意を表しているという。身・口・意とは手に印を結び(身)、口に真言を唱え(意)、心に本尊を思う、これを三蜜という。
お護摩を修する時は三鈷杵があれば魔性も行者を妨げることができないという。
本来は身を守るための武器であらゆるものを打ち砕くという所から金剛杵ともいう。密教では煩悩を破る菩提心として表している。

      

五鈷杵(ごこしょう)
中央に一本、その四方に四本づつツメがある。五智金剛杵・五峰金剛杵・五峰光明ともいわれ、略して五鈷杵という。

上下の五本のツメのような部分を峰といい、五智如来を現しそれぞれの働きを現している。
五智如来=中央が大日如来・東方がアシュク如来・西方が阿弥陀如来
       南方を宝生如来・北方を不空成就如来
これは杵を曼荼羅の金剛界と胎蔵界に見立て、杵全体を両界曼荼羅の功徳に例えている。他にも細かい意味がある。
       


五鈷鈴(ごこれい)

五鈷杵に鈴を付けたもの。峰の意味は五鈷杵と同じ。
鈴を鳴らすことを振鈴(しんれい)といい、お出で下さったご本尊様と集まって下さった信者さんのために捧げる仏教音楽だという。

本来は鈴の音で人々の注意を集め、人々を感激させ喜ばせ、法を説く事の三つの意義を持っている。




イラスト  山崎 祥琳様