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さて、お盆といえばもう一つ そうです、施餓鬼会です。これはお盆とは全く関係ありませんが、ご先祖様と一緒に供養をするという事から、お盆に一緒に行うようになったのかもしれませんね。施餓鬼とは?                        

施 餓 鬼 会
(せがきえ)

施餓鬼施餓鬼会は、餓鬼の世界に落ちた亡者の罪滅や追善のために、施餓鬼棚を作り、浄水や食物を供え、三界万霊の位牌や新盆の戒名を記した位牌を置き、五如来の旗又は、五色の旗を立てて法要を行います。供養を施すと先祖を守ってくれるということです。


五如来とは、密教の五智如来の異名。
@甘露王如来(かんろおうにょらい)
 西方の阿弥陀如来の事。(阿弥陀経・阿弥陀如来を参照して下さい)
A妙色身如来(みょうしきしんにょらい)
 東方のあしゅく如来の事。
 あしゅく如来の国土をを善快浄土または妙喜浄土といい、説法をしているという。
 色々な煩悩や悪魔を打ち破り、災難を消し、罪を滅する力を持っているという。
B宝勝如来(ほうしょうにょらい)
 南方の宝生如来の事。修行の徳を満たす事によって、その福徳を普く衆生に降
 り注ぐという。
C広博身如来(こうはくしんにょらい)
 中央、大日如来の事。密教では大日如来が真実の教えそのものとされ、諸仏・
 菩薩・明王などは大日如来の化身とされている。大日如来の徳を現しているとい
 う。大日の「日」は太陽を意味し、「大」は太陽を超えるということを意味していま
 す。つまり、太陽は日陰を作るが、大日如来の光明は陰を作らず平等に照らさ
 れるということです。
D離怖畏如来(りふいにょらい)
 北方の釈迦如来の事。(お釈迦様を参照して下さい)


施餓鬼の経典は『仏説救抜焔口餓鬼陀羅尼経(ぶっせつくばつえんくがきだらにきょう)』といいます。
中国で成立したお経で、唐の不空がサンスクリット語から漢訳した経典で、空海によって日本に請来されました。焔口という餓鬼を苦の世界から救い出すための陀羅尼、真言、施食法を説いたもので、餓鬼が食べ物を食べる時に、食物が焔にならず美味しくなるという陀羅尼です。
餓鬼には3タイプあります。
多財餓鬼=上等なものを食べる事が許されており、天界へも出入りできるが、どんなに
       贅沢をしても満足することはない。
少財餓鬼=少しだけ食べることができるが、不浄物と自分の脳みそだけを食べること
       ができる。
無財餓鬼=何も食べることができない。いつも飢えに苦しんでおり、食べ物を口に入れ
       た途端に火になり燃え出し、内臓を焼き尽くす。


【仏説救抜焔口餓鬼陀羅尼経】
その時、仏はカピラ城市のニグローダ園におられ、多くの比丘・菩薩そして無数の人々のために法を説いていた。
その頃、阿難はひとり静かに座禅をしていた。深夜1時を過ぎた頃、一人の餓鬼がやってきました。餓鬼の名前は焔口といい、姿は醜く、体は枯れ木のように痩せて、口から火を吐き、髪は乱れ、喉は針のように細く、爪と牙は細く鋭い。とても恐ろしい姿でした。餓鬼は阿難の前に立ち止まり、言いました。
「これより三日したら、お前の命は尽き餓鬼の仲に生まれる。」
阿難は恐れをいだき「私が死んだのち、餓鬼に生まれるだって。どんな手立てを取ればこの苦しみから免れるのか」
餓鬼は「お前が明日中に、もしもおびただしい数の餓鬼並びにあまたのバラモンや仙人らに、マガダ国で用いる枡で、それぞれに一コクの飲料と食物を施し、その上、おのれのために仏法僧の三宝を供養することができるならば、お前は寿命が延びて、おれを餓鬼の苦から脱け出させ、天上界に生まれさせることができる」

阿難は焔口餓鬼から、思いもよらぬ言葉を聞きました。大急ぎで仏の所へ行き、五体投地をし、仏の足に額を付けて礼拝し、仏の申し上げた。
「願わくば 私を苦からお救い下さい。私が静かな所で座禅をして世尊から授けられた法を思念していますと、焔口(えんく)という餓鬼が現れて、『お前は、三日過ぎたら必ず命が尽きて、餓鬼の中に生まれる』と言うのです。私はどのようにしたら苦から免れることができるのかを問うたところ、『お前がもし、おびただしい数の餓鬼をあまたのバラモンや仙人らに、種々の飲食を施すことができるならば、お前の寿命は延びる』と言いました。世尊よ 私は今、いかにすればこれほどの数のバラモンや仙人らに飲食を施すことができるでしょうか?」

その時、世尊は阿難に告げられました。
「汝は、もはや免れることができない。私に手立てがある。汝がそれほどのおびただしい数の餓鬼や多くのバラモンや仙人らに、種々の飲食を施す事ができる。憂いや悩みを発こすことはない。」
仏は阿難に告げられました。
「無量威徳自在光明殊勝妙力という陀羅尼がある。もしも、この陀羅尼を誦する者がいるならば、即時におびただしい数の餓鬼及びバラモンや仙人らに最上の美妙な飲食を施し充たすことができる。一切の衆が一人一人みな、マガダ国で用いる枡で、四十九コクの飲食とが得られるであろう。阿難よ 私は前世においてバラモンとなり、観世音菩薩のところ及び世間自在威徳如来のところで、この陀羅尼を受けたのである。それゆえ、量り知れない餓鬼と諸々の仙人らに飲食を一人一人に施して、多くの餓鬼の苦しみから解脱させ、天上界に生まれさせることができたのだ。阿難よ 汝が今、この陀羅尼を受持すれば、福徳と寿命とはみな増大し延びるであろう。」

その時、世尊は阿難のために、この陀羅尼を説きました。
仏は阿難に告げました。「もしも善男子善女人が、長寿と福徳とが増して栄えることを求め、速やかに布施行を満行することを願うならば、常に朝の勤行と一切の時において、陀羅尼を誦えればよい。さすれば、その人を害する者はことごとくいなくなるであろう。この布施を修するには、清浄な食器を1つ手に取り、浄水をその中に満たし、少しの飯と麦こがし、様々な麦粉の焼餅などを、その浄水に混ぜて、右の手で器を押さえて陀羅尼を七遍繰り返し、次に四如来の名号を唱えよ。」

『世尊多宝如来に帰命したてまつる』
多宝如来の名号を唱えて加持することにより、一切の餓鬼がむさぼりと物惜しみという悪業を破ることができ、たちまち福徳円満とあるであろう。
『世尊妙色身如来に帰命たてまつる』
妙色身如来の名号を称えて加持することにより、諸々の餓鬼の醜く悪しき姿を破ることがで、すぐに整った姿になるであろう。
『世尊広博身如来に帰命したてまつる』
広博身如来の名号を唱えて加持することにより、全ての餓鬼は咽喉を大きく広げることができ、餓鬼は施しをされた食物を食べて満たすことができるであろう。
『世尊離怖畏如来に帰命したてまつる』
離怖畏如来の名号を称えて加持することにより、多くの餓鬼が一切の恐怖をことごとくみな除き、滅し、餓鬼の世界から脱離させることができるであろう。

仏は阿難に告げました。
「もしも正しい信心ある善男子らが、すぐに四如来の名号を唱え、弾指を七遍して、浄食器を手にとって清浄な地面の上に、ヒジを伸ばしてその食器の飲食を注ぐという布施を行ったなら、その地面の四方におびただしい数の餓鬼の前に、マガダ国の斛(こく)で49斛の食物が供えられ、餓鬼はこの食物を受けてことごとく満足し、餓鬼らは一人残らず天上界に生まれるであろう。

阿難よ もしも比丘、比丘尼、在俗の男性女性の信者が、常にこの真言と四如来の名号とをもって、食物に加持して餓鬼に布施するならば、無量の福徳を具えることができるであろう。この福徳は数え切れない如来に功徳を供養することと等しく、差異も区別もないのである。それゆえ、布施者の寿命は延び、体力はみなぎり、善行は備わり、一切の夜叉・羅刹・悪鬼神に害されることはく、無量の福徳と寿命を得るであろう。

もしも、諸々のバラモンや仙人らに施さんと思えば、清浄な飲食を1つの器に一杯に盛り、真言をもって加持すること21遍唱え、その飲食を清浄な流水の中に注ぎ入れるようにすれば、たちまち天人や仙人の美妙な食物を、おびただしい数のバラモンや仙人とに供養したこととなろう。多くの仙人らは、加持食を得ることで、その真言の威徳によって、各々根本の願いである数々の善き功徳を成就し、同時に誓願を起こして言うであろう。『願わくは、この食物を我等に施した人の寿命を延ばし、体力はみなぎり、安楽となり、心に見て聞いたことを正しく了解させ、清浄にさせ、梵天威徳を具え成就させ、修行させ、数え切れない如来に供養する功徳と同じになるようにさせ、一切の恨みやアダがその人を侵害できないようにさせんことを』と。

もしも、比丘・比丘尼、在俗の信者とが仏法僧の三宝に餓鬼らを供養しようと思うならば、香華と清浄な飲食に、真言を持って加持すること21遍唱え、三宝に奉献すべきである。そうすれば、善男子善女人は、天人のご馳走の上味なる食物を、十方世界に満ちる仏法僧に供養したことになり、三宝を讃歎し、お迎えし、随喜する功徳となり、いつも多くの仏から思われ、称賛され、天上世界に住む善なる神々が常に擁護し、やがて布施行を完成させるであろう。

阿難よ 汝は私の言葉に従って、この法のごとく修し、この教えを広く人々に伝え流布させ、一切の生きとし生けるものに普く見せ聞かせ、無量の福を得させるがよい。以上の教えが焔口餓鬼および生きとし生ける者を救陀羅尼経と名づけるのである。この経の名を汝必ず奉じ持つべきである。」

一切の大衆と阿難らは、仏の説法を聞き終わると、この経を一心に信じ受け止め、歓喜し、実践したのである。